仏教入門 おしえて千葉先生 対談 第2回
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本願寺史研究の第一人者に聞く
親鸞聖人の長生きの秘訣!
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親鸞聖人は800年も
の昔に90歳まで長生きさ
れました。長寿の秘訣は
何ですか?
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そうですね、
心と肉体の問題は無関係
にありえないわけです。
くよくよ悩んでばかりい
ると、心だけでなく体の
調子も崩してしまいま
す。心静かに平穏でいる
と、おのずから体調も良
く、長生きできると思う
のです。
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病は気からってい
いますもんね。
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そうですね、
親鸞聖人は「自然法爾」
ということをいわれます。
分かり易くあえて簡単に
解釈しますと、自然にう
ちまかせ、阿弥陀さまの
お心のまま、あるがまま
を受け入れてお任せする
生き方です。たおやかな、
無理をしない生活、これ
が長寿の秘訣だと思いま
す。また幸いに深刻な病
いに罹られなかったこと
もあるとは思いますが。
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あるがままを受け
入れるのですね。
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ここで問題に
なるのは「死に様」です。
聖人は88歳の時のお手紙
に、2年にわたる大飢饉
で多くの人が亡くなった
ことを、痛ましいことで
ある、と取り上げられて
います。人間は縁によっ
てどのような死に様をす
るか分からないのです。
しかし、真宗は「平生業
成」ですから、日頃、元
気な時から阿弥陀さまに
救われていく身だという
安心と確信をもっておら
れる方は、死に様や寿命
の長い短いではなくて、
たとえ飢饉でひもじい思
いで力尽きても、病気で
もがき苦しんで臨終にお
念仏を称えられずに死ん
だとしても、お浄土参り
をさせていただくことは
間違いないと教えてくだ
さっています。
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仏さまのお救いを
日頃からシッカリと聞い
ておくことが大切なんで
すね。ところで先生にも
自然法爾″なところは
あるんですか?
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僕は最近、パ
ワフルじゃなくなりまし
てね。3つも病気をもっ
ていて、今もペースメー
カーで心臓を動かしても
らっています。心静かに
念仏しながら往生させて
いただけない、痛い痛い
と言って死ぬかもしれま
せん。体がしんどい時に
は「あーこれでもう死ぬ
んか」「死んだら今やり
かけの仕事は一体どうな
るんか」なんて考えたり
もします。まだ迷いに迷
うている凡夫ですわ。親
鸞聖人の時代ならとっく
に死んでいますのに。
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そうでしたか。
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ですから、も
う「自然法爾」でいくしかな
いわけです。できること
は務めますが、無理はで
きません。いくらジタバ
タしても、阿弥陀さまに
必ず救われていくこの身
であると信じて、すべて
をお任せするより他にしょ
うがない。苦しい現実ば
かりではありますが、そ
の絶望を受け入れた先に
も、必ずお浄土参りさせ
ていただける、やすらぎ
の世界はあるのです。
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私はイ
ヤなことがあ
ると憂うつで
仕方ありませ
んが、あるが
ままを受け入
れるたおやか
な生き方が大
切ですね。目
からウロコが
落ちた気分で
す。
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- 「お話し」 千葉 乗隆:
本願寺史料研究所所長 龍谷大学名誉教授
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- 「聞き手」 明田 周士:安芸教区機関誌『見真』編集部
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